こんにちは、ロンドン在住のELLE(エル)です。
今回は実際に我が家に起こった(今のところ)大事件をお話しようと思います。
この内容はかなりビックリするしこれから渡英予定の方からすると不安を煽るようなことなので話すか悩むところなのですが、イギリスに住む場合かなりの確率で同じような状況になりえますし、知っておくことで少し心構えができるかと思うので、長いですが最後までお付き合いくださいね😂
我が家の洗濯機が壊れる
はい、急に洗濯機が壊れました。
いつもどおり洗濯を回して他のことをしていて気づかなかったのですが洗濯がいつまでも終わらない(終了のピーがならない)、覗いてみると水が溜まった状態で動いていない。
そして服が入ったままロックが掛かっている。
これは2020年コロナウイルスによるロックダウンよりもちょっと前の話。旦那はいつもどおり出勤中。
もうね、“嫌な予感”しかない。
イギリス在住経験者はわかると思いますが、
この修理系のトラブルほどイギリス生活で辛いものはないんです(笑)
↑個人意見です。
我が家は故障系がこれで3回めになります。
とりあえず旦那に直ぐ連絡。
家の管理人(ポーターさん)がいるので事情を説明すると一緒に確認してくれて、たまたまうちのマンションの配管工のおじさんが他の部屋の修理をしていたので、そのあと一緒に見てくれることに。
配管工 = plumber (プラマー)
(“b”は発音しません)
Plumberのおじさんいわく、
「これは洗濯機が古くて寿命による故障だね、新しいものを設置しないと」とのこと。
ここからが長い格闘になります。
イギリスの修理・設置の流れ
イギリスの家は結構家具家電付きが多く、もし最初から置かれていたものの故障は基本大家が新しいものを購入し手配する流れとなります。
ここから修理が終わるまで、基本的に(今回のケースで)どういう流れになるかと言うと、
Step1. 大家に故障したことを報告
(大家が来て確認する場合もあり)
↓
Step2. 大家が新しい商品を購入、設置の手配をする
(業者が来る日時は基本選択できない)
↓
Step3. 業者が新しいものを持ってきて古いものと新しいものを交換&古いものを撤去
となるはずだけど、こんなシンプルに終わることはほぼ100%ありません。
大家 = Landlord または Landlady
※Landloadは「大家」の総称(男女問わない)で、
大家が女性だった場合はLandladyと言う
試練①
まず①の連絡ですが、旦那にPlumberとのやりとりを報告し、旦那からLandladyに連絡してもらったのですが、まあだいたい(うちのLandladyの場合?)は疑われます。
「本当に壊れたの?」「あなたが壊したんじゃないの?」「洗濯の仕方間違えてない?」「ちゃんとCalgon使ってる?」とかとか。
※“Calgon”とは硬水を柔らかくするためのものです。
なんでもかんでも先に疑ってこっちの問題にしようとしてると思う(笑)
壊れたのが木曜の午後でそのまますぐ連絡して、夜にLandladyから新しい洗濯機と設置の手配すると言われ、
次の日(金曜)に新しい洗濯機の購入と業者の手配が済んだとの連絡がLandladyからあった。
内容は、
「来週月曜に業者が来るからよろしくね。7am-7pmの間だよ。よろしく。」
7am-7pmって12時間の間いつ来るかわからないってこと?
午前中に来てくれればいいけどスーパーに買い物も行きたいし12時間身動き取れないのは辛すぎる(泣)
とりあえず業者相手だから念の為旦那にも付き添ってもらうため会社を休んでもらう🙇♀️
※なんとなく予想はつくだろうが、のちにこの判断が誤りだとわかる。
イギリスの修理や設置等のアポは時間ではなく1日単位での予約になる。基本住人がいなくてもアパートなどの管理人がいれば立ち会って対応してくれるが、一軒家の場合はできないし日本人からすると他人に任せるなんてありえないので立ち会うしかない。イギリス人も友働きの人は休みを取るみたいです。
試練②
次の週の月曜、朝からいつ来ても良いように朝早くから起きて家事などしながら待機。
旦那は休みで嬉しそう。←これもあるあるじゃないだろうか(笑)
5pm過ぎても来る気配なし。
そして7pm過ぎてしまった。
わかってはいたがまたアポイントをすっぽかされたかー(笑)
イギリスでは修理業者等のアポイントメントで予約(約束)をすっぽかされることは日常茶飯事。
とりあえず文化の違いなどもあるし苛立ってもしょうがないので一番最初は来なかったことを仕方がないと受け入れる。
日本では決まった時間に来るのが当たり前なので特に来たばかりのときは「日本だったらありえないのにー」とイライラしがちだが、この考えでイギリスで暮らすとかなりストレスフルになってしまう。
まずはムカつくけど、冷静に「しょうがない」と受け止めるのがベスト!
結局旦那がただただ有休取っただけになる。
試練③
次の日(火曜)の朝、Landladyに前日業者が来なかったことを報告。
イギリスはこういうところルーズなのはわかりきったことだから、基本こっちの人は慌てない。
前にも修理系で来なかったときに「来ない」などLandladyにリアルタイムでちょこちょこ連絡したら怒られた(嫌がられた)ので、ぐっと我慢して次の日の朝に「来なかった」と送る。
たしかにちゃんとLandladyが手配していたのならLandladyのせいではないからね、攻めたつもりじゃないけどそう受け止められてしまうらしい。
その後Landladyから折り返し連絡があり、次の日(水曜)7am-7pmに来るとのこと。
※経験上1回目のアポはすっぽかされるけど、2回めのアポ(取り直し)はちゃんとくる率は高い。
流石に何度も旦那に有休を使ってもらうのは申し訳ないしもったいないので、ここからは自分一人で頑張ると決意。
朝から待っていると9時頃に新しい洗濯機持って到着。
新しい洗濯機をリビングに置いて業者が古い洗濯機を確認。
業者:「あー今日は無理だね、荷物が置いてあるからそれどかしておいてくれないと。」
私:「今どかします」
業者:「いやー、事前にどかしておいてくれないと。こっちもアポがぎっちり詰まってて時間ないし待てないよ。ごめんね、次の予約取ってね。」
↑意外と謝ってくれた(笑)
いやいや、タッパーとかハンドミキサーなどのキッチン用品入った箱3つとその他のものをどかすだけで1分くらいなのに待てないのかー!!!(←まだ我慢できている)
イギリスのアパートの場合、大体の家の洗濯機はキッチンにあって水道の配管と洗濯機がつながっているんですが、うちの場合はその間に棚があるのでその棚の中身を出してほしいとのことだったみたいです。
仕方がなく、旦那とLandladyに報告。次のアポを取ってもらう。
折返しLandladyから連絡、
「次のアポは来週の水曜の7am-7pm」
えーーーーー。ここからさらに一週間後?!
すでに故障から1週間経っているのに。
いやいやいや、洗濯どうしろっていうんだよ。
服なくなっちゃうよ(笑)
修理系のことに対しては大きな心でいようと思っているが、だんだん予想以上の事態になっていく。
試練④
次の週の水曜(故障から14日目)、午前中に業者が現れる。
今度はばっちり棚の中を空っぽにして待ってた👍
業者:「あー、洗濯機から水道管までの間の棚にパーテーションがあって、そのパーテーション外さないと作業できないよ。専門の人に頼まないと、俺らはできないから。」
私:(ひぇ〜、今日も無理ってこと???)
しばらくしたら、管理人のおばちゃんが心配して様子を見に来てくれて、管理人から直接Landladyに連絡、管理人がその専門の人を手配してくれました。
そして業者さんは別の家のアポがあるからまた午後に来ると言って去りました。
専門の人が1時間位で到着。いろいろ状況を見て、急にのこぎりでギゴギゴ板を切り始めた。
私:(専門って、ぜんぜん専門じゃないじゃん😂。ただ工作みたいに板切るだけ?!(笑))
と急にやめた。
専門の人:「これ後ろにパイプがあってこのままパイプ傷つけたら大問題になるから保険かけてくれないと俺はできない。」
えーーーーー😂
慌てて管理人にHelp求める。
管理人がLandladyに連絡しすぐに保険のお金£30を振り込むことに。
そしてなぜか管理人がLandladyのバンクカードを持っており、どうやら管理人が支払いの手続きを行っている。(←他人にバンクカード預けてるってこと?(笑))
そしてのこぎり再開して終わったけど、見てみると明らかに状況変わってないように見える😅
そして「じゃあね〜」と帰って行った。
午後過ぎたけど一向に業者が戻ってくる気配はなく夜になる。
とりあえず更に次の日(故障から15日目)、前日の状況をLandlady報告。管理人からもLandladyの報告。
再度業者にアポを取ってもらい、次の予約は次の週の月曜。
終わりが見えない、しんどい😂
試練⑤
故障から19日目の月曜、業者がきて設置の続き。
業者:「洗濯機とつながっている部分を外さないといけないんだけど、使われている配管が古くて僕たちには開けられない、Plumberに開けてもらわないと。Plumberに外してもらったあとにまた設置に来るね。」
私:(もう泣きたい😭)
ということで今度はLandladyにPlumberの予約をとってもらわないといけません。
そして予約は2日後の水曜に来る模様。
“無”
試練⑥
故障から21日目。Plumberが家に来る。
最初に家に来たPlumberのおじさんである。
Plumber:「あれ?壊れたのだいぶ前じゃなかったっけ?」
私:「そう、今日でちょうど3週間なの」
Plumber:「それはひどいね!」
ひょいひょいっと慣れた手つきで配管のコネクションを外し、
Plumber:「俺が洗濯機取り付けてあげる」
私:「ホント?助かる🥺💕」
と新しいリビングに置きっぱなしだった洗濯機の梱包を開けると、、、、、
バッキバキに割れていた。。。
取り付ける(設置する) = Install
どうやったらここまで割れるのか🤣
ここまでくると怒りはなく爆笑。
すごい高いところから落とさないとあんな割れ方しないくらい上が割れてました。
またLandladyに証拠写真を送り、新しい洗濯機の再注文と業者のアポの取り直しをしてもらい、次に業者がくるのが次の週の月曜(故障から26日目)になる。
もうどうにでもなれ!(笑)
試練⑦
予定の月曜日(故障から26日目)、またアポすっぽかされた。
その日中にLandladyに連絡し、次の日来ることになる。
火曜(故障から27日目)の午前に業者が来てようやく撤去しようとしたら、
業者:「ドラムの中に水が溜まってるから、設置はできるけど持って帰れない。」
私:(そんなのも自分でやらないといけないの?もうかんべんしてよ。)
そこに救世主、管理人とLandlady登場!!
管理人:「みんなで水汲めばいいじゃない!もう一ヶ月よ、こっちだってイライラするわ!!!」
と水を汲み新聞紙に染み込ませたりしていろいろやってくれた!
そしてなんとか新しい洗濯機を設置することができました👏👏👏
管理人とLandladyにハグしました😂
4週間の間の洗濯は?
実はイギリスはコインランドリーが意外と少ないんです。
たまたま家の近くにあって徒歩1分だったのですごく助かったんですが、エリアによっては全然なかったりもするので近くにない場合大変かもしれません。
ちなみに1週間洗濯をためて洗濯と乾燥機をかけたのですが、家の近くの場合は
- 洗濯→ドラム小£5/ドラム大£7
- 洗剤→ドラム小50p、ドラム大£1
- 乾燥→£1/10分
そう洗濯1回に£12払ったりしてたんです。なので計3回に抑えて行きました。
とほほ😂
コインランドリー = Laundrette(ロゥンドゥレットゥ)
洗剤 = Detergent(デタージェントゥ)
乾燥機 = Tumble Dryer(タンブルドライヤー)
洗剤は自分のではなくコインランドリー専用のを使用しないといけないので洗剤を使いたいならスタッフに頼んでくださいね。
おさらい
《ポイント》
- いらつかない
- 「日本の常識は海外の非常識、日本の非常識は海外の常識」スタンスが心を楽にさせる
《問題点》
- (Landlordによるけど)壊れたらだいたい私が壊したっと疑われる
- アポ(特に1回目)はすっぽかされる
- 修理は1日じゃ済まない
- 手配はLandlordなので板挟み状態、なかなか話や修理が進まない
配管工 = Plumber(プラマー)
大家 =Landlord / Landlady(女性の場合)
取り付ける(設置する) = Install
コインランドリー = Laundrette
洗剤 = Detergent
乾燥機 = Tumble Dryer
さいごに
読んでいただきありがとうございました🙇♀️
長文になってしまいましたが、明日は我が身じゃないですがいつか同じ状況に会うことも大いに考えられますし、こういうのは知らないよりは知っておいたほうが良いこともあるかと思い忘れないうちに書きました。
ちなみにこんなに大変な思いをしたにも関わらず、日本よりもイギリスが大好きです(笑)
きっとイギリスに住んでいる方もそうなんじゃないかなと思います。
これを乗り越えたら何でも許せてしまう、どんと来いイギリス人👍
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