こんにちは、ロンドン在住の“ELLE(エル)”です。
会社から海外赴任の辞令が出て嬉しい反面、困るのはその帯同者ですよね。
赴任を言い渡された旦那さんや奥さんは最低限の英語が話せることが条件だったりするので英語に関する心配はそこまでないと思いますが、問題は帯同する奥さんや旦那さんの英語です。
もちろん中には英語ペラペラな方もいると思いますが、同じ駐妻友達と話していて、多くの人はなかなか英語が話せるようにならないといいます。
そう、日本人が苦手な英会話です。
英語勉強しなきゃ!でも急に赴任を言い渡されたもんだから渡航までの期間が短くて英語の勉強何から手を付けたら良いかわからない!という人も多いはず。
そこで今回は渡航前に最低限やっておくと気持ち的に楽になれる英語学習についてお話していきます。
はじめに
英語学習者ならよく分かると思いますが、英語はちょっと勉強すれば話せるようになるというわけではありませんし、残念ながら海外で暮せば話せるようになるわけでもありません(笑)
現在はネットでなんでも検索できる時代、わからないことはググれば何でもわかりますし、IT化が進みセルフレジの導入も進んでいますので、買い物に行っても一言も喋らないなんて当たり前です。
駐在の方が渡航してから語学学校に行ったり、お家やカフェなどでマンツーマンで教えてくれる英会話レッスンを受ける方もいますが、特に小さいお子さんのいる駐妻さんはそれも難しいのが現実。
買い物もしたいしお茶しに行きたいとなったとき、平日は旦那さん仕事だし注文するのに自分で話さないといけない、それが現実の恐怖なんです。
家の修理に立ち会わないといけない、もう無理ー!が本音なんです(笑)
でもそんな英語のストレスを抱えてしまうとせっかくの楽しいはずの海外生活もストレスになりかねません。
海外に行ってすぐ英語がストレスにならないためにも、来る前に「英語の恐怖心」を外し、「英語を聞く事・英語を話すこと」に対する抵抗をなくしましょう。
最低限抑えておくと良い英語学習
日本人は義務教育で英語を習っています。
もちろん苦手だという人もいると思いますが、日本でも英単語をそのまま外来語として使っている単語もたくさんありますし、「This is a pen.」などの簡単な文法くらいはわかるんじゃないでしょうか。日本の英語学習はスピーキングより文法や読解に力を入れていますし、時間は少しかかるけど読めば理解できる人も多いはず。
では英会話となるとどうでしょう。
会話は相手が今話したことをそのまま聞いて理解して、その返答をしなければいけない、なかなかハードルが高い。
私も文法は得意な方でしたが語彙力、スピーキング、リスニングは皆無でした。
そんな私がイギリスに来る前の短期間でやったこと、やっておいたらもっと楽だったなーと思うことを紹介します。
まずは正しい音の出し方を学ぶ
日本人が英語を聞き取れないのってどうしてか知っていますか?
それはほとんどの人が「正しい音の出し方を知らないから」。
現在の大人は学生のときに英語の発音の仕方を習わず日本語の音に当てはめて話していた人が殆どで、先生に発音を直された人は少ないんじゃないでしょうか。
その悪いクセが付いているせいで、正しい音の出し方・口の動かし方を知らないからネイティヴの言った英語(単語)が聞き取れないのです。
ネイティヴも赤ちゃんのときから完璧に話せたわけではありません。
まずはパパ・ママ・幼稚園(ナーサリー)の先生などが音の出し方などを教えながら単語を教えていきます。
では何をどこから始めれは良いのでしょうか。
みなさん“フォニックス”って知ってますか?
アルファベットには名前がありますが、名前ではなくアルファベットの音の出し方を学ぶものです。
「A、B、C、D、E、F、G・・・」
はアルファベットの名前で読むと、
「エイ、ビー、スィー、ディ、イー、エフ、ジー・・・」
となりますが、フォニックスで言うと、
「ア、ブ、ク、ドゥ、エ、フ、グ・・・」
となります。(無理やりカタカナで表したので有声音・無声音などの違いはうまく伝えられないのですが・・・)
実際のネイティヴの親や先生もフォニックスで音や単語を教えます。
どんな口の動かし方をするのか、どんな音が出るのかを理解できるようになると、たとえネイティヴが話すスピードが早すぎて理解できなくても、話していた単語が聞こえるようになります。
私は今までリスニングはカタカナが頭の中で羅列しているような感覚で聞こえていて何も理解できなかったのに、これを渡航前にしっかり身につけたおかげで、イギリスに来たときにネイティヴが話した内容が単語で聞こえてきて、とても感動して嬉しかったのを覚えています。
フォニックスの本はたくさん出ていますが、やっぱり耳と目からしっかり教わり反復練習をするのがベスト!
私はYouTubeで真似をして練習していました。
ブリティッシュアクセントのものでおすすめのフォニックス動画を紹介しますね。
こちらは小さいお子さんでも楽しく学習できるフォニックスの歌です。
楽しくないと続かないのでもちろん大人にもおすすめです。
ちなみに私も歌えますよ(笑)
こちらは同じフォニックスでも発音記号ベースで習うので、「th」や「sh」などの難しい発音も学習できます。
きれいなブリティッシュアクセントを学びたい人にオススメの動画です。
まずは正しい音が出せなくても良いんです。
私も最初はうまく音が出せませんでしたが、まずネイティヴの発音が聞き取れるようになり、その後私も発音できるようになりました。
まずは口の形、舌の動かし方、出てくる音をしっかり学びましょう。
口の筋肉を柔らかくする・動かすトレーニング
あれ?英語じゃない?(笑)
口の筋肉を柔らかくする?動かす?どういうこと?
と疑問に思いましたよね。
そう、とにかく大きく口を開いて口周りの筋肉(口輪筋)と口輪筋を動かす周りの筋肉を動かしましょう。
そもそも日本語の会話と英語の会話での大きな違いは
“口の動かし方・舌の動かし方”
にあります。
英語を実際に話してみると、普段日本語では使わない口の周りの筋肉「口輪筋」をしっかり動かして話しています。
考えてみれば小さい頃「あ・い・う・え・お」と大きく口を開けて口の動かし方を習ったような気がするのに、日本語はそもそもほとんど口を動かさなくても話せるので、気がついたら口をほとんど動かさずに話していませんか?
日本語の感覚で英語を話そうとすると口輪筋が凝り固まっていて思うように口が動かず、音が前(話し手側)に出ません。
では何をすれば良いのか。
- (「あ・い・う・え・お」でもいいので)大きく口を動かす
- お口周りをマッサージする
- 鏡を見ながら大きく口を動かしたり話したりする
ぜひこれを続けてください。
実際私は渡航前にこれをやらなかったんですが、渡航後に通った語学学校で日本人の英語を理解している英語の先生が私の口の動きが小さいことを指摘してくれて、それから毎日口を大きく動かす運動と、実際に英語を話すときもそれを意識して話すようにしたら声が前に出るようになりました。
これは渡航前からやっておく価値アリだと思います!!
キッズ用のアニメを見る
勉強するならと好きな洋画を観る人が多いと思いますが、そこはベイビーステップでいきましょう。
言語学習は「赤ちゃんに習え」が早い近道です。
イギリスでの例を上げるといちばん有名なのが
“Peppa Pig”
日本でいう、「あんぱんまん」や「いないいないばー」「しまじろう」のような感じでしょうか。
すべてが短編で約5分くらいのストーリーになります。
好きな時間やスキマ時間に、好きな分だけ観れるのでおすすめです。
こちらはイギリスのテレビで観れますが、YouTubeでも配信しています。
実際に外国人と話す
いきなりハードル上がってしまったかもしれません。
ここでは英語をうまく話せるようになることが目的ではなく、「実際にネイティブや外国人と対面することの恐怖心をなくす」ことが目的です。
方法としては
- オンラインレッスンを受ける
- 外国人がよく集まるバーなどに行く
- 日本在住外国人コミュニティに参加する
どれもハードルが高そうに感じますが、この中でもオススメなのがオンライン英会話です。
英語教師は英語が苦手な日本人への対応に慣れています。
うまく話せなくても伝えたいことを理解しようとし、優しく教えてくれます。
私も来る前にオンライン英会話を少しやってきました。
英会話を習いたいっていう気持ちと、いきなり1対1でしかも画面越しということもあって始めは予約するのもためらいますが、やってみると意外といけるという気持ちになり、スキマ時間を使って毎日やっていました。
渡航していきなりネイティヴに話しかけたり話しかけられたりするのはハードルが高いですが、渡航する前にこの段階を少しでも経験することで気持ち的に楽になること間違いなしです。
笑顔の練習
これこそなんでって思うかもしれません。
でもこれはとても大事なんです。
渡航後1,2ヶ月くらい、買い物や注文のとき頑張ってオーダーしていたのですが、どのお店に行ってもどの店員さんもそっけない態度だったりなんか怖かったり。
イギリスの人って意外とみんな怖いのかなーって思っちゃったんですが、原因は自分にあったんです!!
英語を話すときに、「これで合ってるかな」とか、「伝わるかな」といった気持ちで心配になり、知らず識らずのうちに顔がこわばっているということにしばらくしてから気づきました。
それからできるだけ笑顔で話すことを意識したら、みんな笑顔で返してくれたり、どこの国から来たのと聞いてくれたり、さらにはカフェでタダにしてくれたりいい事づくしです(笑)
特にイギリスは初対面の人と話す際、相手の表情を意識する文化のように感じます。
とにかく「笑顔」、大事です(笑)
さいごに
いかがだったでしょうか。
今回は「英語を話せるようになる方法」ではなく、「異国の地でも楽しく生活するために最低限やっておくべき英語学習」をまとめてみました。
同じような境遇の方がたくさんいらっしゃると思います。
ぜひ皆さんの参考になれば嬉しいです。
このブログでは
イギリスを中心として
世界中どこでも自分らしく生きるためのヒントや
情報発信をしています。
みなさまのクリックが投稿の励みになります。
ぜひポチッ👇と応援をお願いします。